みちのく一人旅(part3)



3日目(11月15日水曜)


1.待望の「スーパー北斗」の旅

 朝8時半に出る「スーパー北斗」に乗るために函館駅へ向かう。しばらくすると281系の車両がきた。すかさず荷物を置きカメラにおさめる。待ちに待った北海道の車両だ。すごく感動した。自由席は半分くらい埋まって発車した。

五稜郭まではあまりスピードが出なかった。五稜郭を過ぎてしまうと一気に加速する。まるで電車のような加速力だ。五稜郭を抜けると山中へ入る。10分位たち、トンネルを抜けると、大沼公園を走る。このあたりにきて北海道という実感がわいてきた。大沼に映る駒ケ岳をカメラに撮った。30分で森に到着した。

海が目の前にある駅だ。折り返し「スーパー北斗2号」に乗る。来たのは283系だった。ふたつの振り子車両に乗れたのは非常によかった。札幌からきた列車なのに自由席は空いていた。混んでいるものと思っていたが、これまたラッキー!快適な旅だった。やはり北海道は別世界。そして五稜郭に到着し、江差へ向かう。


2.江差への旅

 10時18分発の江差行きの普通に乗る。乗客は半分ほど乗っていた。江差線をしばらくいくと函館山が海を越えて見えた。いつか行きたいものである。途中で5分、12分と停車時間がありローカル列車の感じだ。

木古内を過ぎると2両から1両に減車した。乗客はそれでも半分に達していない。遠くへ津軽海峡線を見ると一気に線型がダウン。やはりローカル色に変わってしまい、速度も遅い。そして山の中を走り、天の川と並行して走る。山並が消えて平地になった。そして上ノ国を過ぎると日本海が見えてきた。すぐに海岸線を道路と一緒になって列車は走っていた。そして町並みが迫ってきたところに駅が見えてきた。

江差に到着した。1面1線の駅だった。スピーカーがあったが、別に「江差追分」の歌もなく、寂しい駅だった。外へいっても何もなく海の音しか聞こえなかった。折り返しに乗ると半分の乗車率だった。しかし、車内はいっぱいになることはなかった。宮ノ越〜湯ノ岱間に天の川駅があった。これがダミーの駅だ。本のうわさは本当だった。湯ノ岱でほとんどの客が降りてしまい、全くいなくなった。そして木古内に着き、快速「海峡」でトンネルをくぐる。


3.快速「海峡」で青函トンネル

 快速「海峡」のカーペット車は中年連中で大混雑。宴会状態なので邪魔するわけには行かず転換式のクロスシートへ。ここは結構空いていたのでワンボックス状態にして景色を見る。明るい時の海峡線。よく見ると山ばかりで民家があまりない。トンネルを9つ抜けると青函トンネルに入ると放送があった。青森側で8つだった。数えることを忘れてしまい、いくつくぐったかわからない。しばらくすると知内駅。小さな駅でまわりには家があまりない。

そしてまもなく青函トンネルに突入した。しかし、車端部にトンネルでどこを走っているのかわかる電光版があったのだが、故障のためにどこを走っているのかわからない。客車の場合はトンネルを40分位で抜ける。「はつかり」だと26分で抜ける。「はつかり」の方がはるかに速い。あいかわらずうるさい音だ。時々すーっと音がなくなるときもあった。

10分ぐらいたつと吉岡海底駅に到着した。ホームを見ると人間が3人も並べないくらい狭いホームだ。長さはかなりあるのだが、幅は全くないのである。2,3分位停車して出発。またスピードが上がると、うるさい音に変わった。本州側にいく時はトンネルの壁面には何もなかった。「Welcome本州」があったらおもしろいのだが。30分ぐらいでトンネルを抜ける。

トンネルを抜けるとすぐに一瞬遠方に津軽海峡の海が、あれをくぐってきたのかと思っているとすぐに陸上のトンネルに入った。短いトンネルをたくさん抜けると、津軽今別を通過。そして津軽線と合流し、蟹田に停車した。ここで数人乗り込んで発車。ここから速度は遅くなり、青森の一つ手前の油川駅で高校生が10人くらい乗り込んだ。そういえば下校時間だ。特急ばかり乗っていたので感覚がつかめなかった。そして青森に到着した。


4.リニューアル車での青函トンネル

 駅弁を調達して「はつかり13号」函館行きに乗る。昨日の485系のリニューアル車だ。昨日と違った点は自由席の人が昨日より少ないことであった。津軽線を走っているときに駅弁を食べる事にした。外は、暗くあまり景色が楽しめなかった。やはり、リニューアル車でも、青函トンネルに入ると音がうるさい。うるさい車内の中、車掌が青函トンネル記念のオレンジカードを発売にきた。珍しかったので、購入した。やはり、今回もトンネル内の電光板に目がいってしまった。

トンネルから出たことに気づかないまま、いつのまにか、知内駅を通過し、木古内駅に到着した。江差線の木古内を過ぎてから「トワイライトエクスプレス」に遭遇した。「トワイライトエクスプレス」は青函トンネルに20時ごろ入り、内地へ行くのだろう。海岸線を走っていると、函館山や町並みが見え、きれいだった。そして定刻どおりに函館に到着した。昨日に比べて寒かった。






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